Posted by molk at 古本買取「創育の森」|カテゴリーklomの独り言

ふきのとう

倉庫へ行く途中、部落で唯一の八百屋の前にある自動販売機前で車を止め、コーヒーを買う。

自動販売機の後ろから「よお!」という声。

熊撃ちのおやじがにっこりと笑っている。

開いた口から疎らな歯がのぞく。

「仕事か」

「うん、これから倉庫に行くとこ、あんたは」

「失業中。林業センターの嘱託社員は、11月から3月まではみんな失業よ」

「半年働いて半年遊ぶって最高だ」

「馬鹿野郎!」と言いながらおやじが笑う。

「岩魚どうだった」と僕。

「ちびっこいのばっかりで駄目よ」とまた笑う。

「今年は春が早いね」と明るい声が聞こえた。八百屋のおばさんだ。

見ると裏の畑にでふきのとうを採っている。

いつもなら3月末まで雪に覆われる大地。

それがすっかり顔を出して、陽光を浴びている。

ふきのとうは黒々とした大地で笑う。

僕も笑った。「さあ、仕事だ」


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2010年03月03日 | Comment(3) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
お久しぶりです。お元気そうでなによりです。わたし達も楽しくやってます。またどこかで会えたらうれしいですね(笑)
Posted by おせどり夫婦 at 2010年03月12日 20:36
本当にお久しぶりですね。
名古屋でお会いしたのは4年ぐらい前でしょうか。
万が一富山においでの節は是非ご連絡ください。
Posted by クロム at 2010年03月12日 20:41
いやああ、1年間冬眠されていたのかと思いました(笑)

今年も富山で仕事があってまた立山を望むのが楽しみです。
Posted by syuichi at 2010年03月27日 20:41
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