Posted by molk at 古本買取「創育の森」|カテゴリープーの独り言

僕の名前はプー

poo.gif僕の名前はプー。

本当はチップという名前があるんだけど、何時からかプーと呼ばれてる。
この家にやってきてから6年になるかな、それとも7年になるかな。あんまり良くは覚えていないんだ。生まれて2週間ぐらいの時、ダンボールに入れられて道端に捨てられていたらしいんだ。僕の兄弟達は、一目散にそのダンボールから外に飛び出し、どこかに消えてしまったみたいだけど、元来ボーっとしている性格なのか、僕はダンボールの中でじっとしていたらしい。

隣の家で1日過ごしたんだ。子どもたちが僕を飼いたいと、親にせがんだらしいんだけど、僕の風体が気に入ってもらえなかったのか、理由はよく分からないんだけど、親たちは首を縦に振らなかったらしい。そこで、隣の子どもたちが、我が家にやって来て、僕を飼ってくださいって頼んだらしいんだ。

だけど、我が家では、1年前に拾ってこられたクッキーというお姉さんがいたんで、僕の事を飼うわけにはいかなかったらしいんだ。けど、このままでは、僕が保健所に連れて行かれそうだったので、飼い主が見つかるまで、とりあえず預かるって事になったらしいんだ。我が家の女主人のやさしさのお陰で、僕は今もこうして生きていられるってわけだ。

丸3日ほど僕はダンボールの中に入れられていたんだけど、我が家に来て初めて、ダンボールから外の世界に出てくる事ができた。その当時の僕は真っ黒で、目やにをたらし、鼻水もたらして、それはそれはみすぼらしい、哀れな姿だったらしい。3日程たって、飼い主が見つかったという事で、僕は又ダンボールに入れられて、下の村のとある家に連れていかれたんだけど、3,4日ほどで又我が家に戻ってきた。

どこが気に入られなかったのか、赤ちゃんだった僕には良く分からないんだけど、話によれば、赤ちゃんというのはたいていはとっても可愛く愛くるしい生き物らしいんだけど、その当時の僕はどうも、そうじゃなかったらしい。はっきりいって不細工だったんだって。

あえて今、弁解すれば、確かに多少は不細工なところもあったかもしれないけど、捨てられてからの辛い日々のせいで痩せていて、その上に目やに、鼻水をたらしていたという不運が重なったんだと思うんだ。僕だって、なんと言ってもネコの端くれなんだから、そういう事さえなければ、それなりにネコの可愛らしさの片鱗は見せていたに違いないんだ。ただ、ちょっと運が悪かったっていう事なんだ。

それ以来、引き取り手もなく、僕はいつの間にか、我が家の住人になってしまったというわけなんだ。

最初は名前もなく「チビ」と呼ばれていたんだけど、いつの間にか、ご主人様は僕の事を「チップ」と呼び始めた。チョコチップのチョコのように小さくて可愛いからだろうと、僕はこの名前が気に入っていたんだけど、いつの間にか「プー」と呼ばれるようになった。

ちょっと、情けない名前のような気もするんだけど、ご主人様には逆らえないし、ご主人様曰く、ぼっとしていて、人懐っこく、何事にも動じない性格には、「プー」という名前がぴったりだっていうもんだから、最近ではこの「プー」という名前もそれなりに気に入ってるんだ。

確かに僕は「プー」だ。

とにかく、我が家には本箱がずらりと並んでいる、いくつあるか良くはわからないんだけど、僕の手と足にある肉球の全てを使っても数え切れないくらいだから、たくさんあるということだ。

僕のご主人様はどうやら「古本屋」と呼ばれる仕事をしているらしい。

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2007年07月10日 | Comment(0) | TrackBack(0)

Posted by molk at 古本買取「創育の森」|カテゴリープーの独り言

僕と家族

poo.gif僕の家には、僕を含めて3人と2匹の住人がいるんだ。

ローズは古本屋の女主人。僕のお世話をしてくれる、命の恩人だ。
クロムはその旦那さんで、一応このブログの持ち主、ローズと二人で古本屋さんをやっている。
サキは中学3年生の女の子。僕がこの家に来られたのは、隣の家の女の子と仲の良かったサキのお陰だ。
そして、僕の義理のお姉さんのクー。

僕が初めてこの家に来た頃、クーは僕をぺろぺろなめ回し、夜になったらいつも一緒に添い寝してくれた。おっぱいは飲ませてもらえなかったけど、小さい頃の僕のお母さん代わりで、色んな事を教えてくれたんだ。

だけど、僕がどんどん大きくなり、クーよりも大きくなってしまった頃から、僕が近づくと「ウ〜」て唸り声を上げるようになって、一緒に遊んでくれなくなったんだ。それどころか、最近ではどうやら僕の事を嫌っているらしく、僕が近づくと、ものすごく怖い顔をして、どこかへいってしまうんだ。

別に、僕は何も悪い事はしてないと思うんだけど、どうにもこうにも、取り付く島もないって感じなんだ。

大分前になるけど、クロムが僕とクーを抱っこして、体重計に乗っていたことがあったんだ。そして、何かものすごく難しい計算をして、僕とクーの体重を調べたらしい。確か引き算とかいう計算で、足し算を完全にマスターした者だけに許された、難しい計算らしいんだ。

それで分かった事は、僕の体重が7.5kg。クーの体重が3.5kgだということ。そこでクロムは、僕なんかには想像もつかない「割り算」とかいう計算の末に、僕の体重がクーの体重の約2倍という事を解明してしまった。ネコにとってはノーベル賞並みの快挙だ。どうやらクロムは頭がいいらしい。

僕の体重がクーの2倍もあるから、クーが怖がっているのかもしれないけど、体重が重いから嫌われるなんて、僕にはなんだか信じられない。だけど、理由はともかく、クーに嫌われている事だけは間違いない事実なんだ。

僕は、人間とはうまくいっているのに、同じ仲間とはどうもうまくいかない。時々、家の外に出る事があったんだけど、外にいる猫は、僕よりもっとでかいんだけど、友達になろうと寄っていくと、クーと同じように「ウー」って唸るんだ。それでも、友達になろうと近づいていくと、突然、前足のつめで引っかかれて、おまけに足までかまれてしまったんだ。

どうも、猫というやつは人間のようにはいかない扱いにくい動物だ。僕も猫なんだけど、猫の気持ちがとんとつかめない。猫に生まれたのが僕の最大のミステイクかもしれない。


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僕の「はんこ」

poo.gif昨日クロムが僕のために「はんこ」を作ってくれたんだ。
「はんこ」っていうのは、「確かに間違いありません」っていうしるしだから、むやみやたらに押したらいけないとクロムが言ってた。特に、保証人とか書いてある紙に「はんこ」を押したら大変な事になるんだって。でも、保証人って人間の事だから猫の僕には関係ないと思うんだけどな。
この「はんこ」は僕の肉球をモデルにしたんだって、確かに、真っ黒な僕の肉球とそっくりだ。
人間って、どうやら僕たちの肉球が好きらしいね。ローズもサキもクロムも、僕がボーっとしている時に近寄ってきては、よく僕の肉球を触ってる。弾力性があって、もこっとしてて、とてもさわり心地がいいらしいんだ。そういえば、この肉球があるお陰で、僕たちは音もたてずに獲物に近づけるんだって、小さい時クーに教えてもらった。

世界に一つだけの僕の「はんこ」を作ってくれて、ありがとう、クロム。これから、僕が書いたブログには必ずこの「はんこ」を押していく事にするので、よろしくね。

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2007年07月12日 | Comment(0) | TrackBack(0)

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僕の憂鬱

poo.gif
おととしまでは、自由に外を散歩できたんだ。
ところが、町内会で、猫外出禁止令がだされて、僕は外に出れなくなってしまったんだ。

禁止令と言ったって、本当にそんな法律があるわけじゃなくて、庭いじりが好きな家庭から、猫のウンチが花壇に転がっているので、猫を外に出さないでくれといわれただけなんだけど、それ以来、僕は外に出してもらえなくなったんだ。

それまでは、虫を追いかけたり、花の匂いをかいだり、風と一緒に走ったり、時々はネズミを捕まえてローズに自慢したりしてたのに…。
今は、一日中、家の中で過ごしている。僕の家はほとんど吹き抜けになっているから、梁から梁に飛び移ったり、ロフトで遊んだりと、普通の家よりは楽しいんだけど、広々とした野原に比べれば、なんだか、檻の中に入れられているような気分になってくるんだ。

いくら、僕たちが外に出なくたって、庭のウンチは無くなりはしないんだ。だって、外には野良猫が何匹もいるんだから。近所付き合いも大事だからってローズが言うけど、これって、飼い猫に対する差別なんじゃないかな。

飼い猫に自由を!

そこで、僕は何とか外に出ようと、がんばってみたんだ。玄関に通じるドアは、ドアノブにつかまれば何とか開けることができるんだ。ところが玄関のドアは重くて、僕には開けられない。どうしても誰かに開けてもらわなくっちゃならないんだけど、ローズやクロムに頼んでも相手にしてもらえない。そこで思いついたのが黒猫ヤマトのサービスドライバーのお兄さん。お兄さんは、毎日発送する古本を取りに午後の4時過ぎにやってくるんだ。

黒猫ヤマトの車の音が聞こえたら、すぐに玄関に通じるドアを自分で開けて、玄関のドアの前で待っている。お兄さんが玄関のドアを開けた瞬間、隙間からすばやく外に出る。そうやって、僕は又自由を手に入れることができたんだ。久しぶりの野原は本当に広くて、気持ちよかった。自由ってものの素晴らしさを体一杯に感じることができたんだ。

ところが、ある日、黒猫ヤマトの車の音が聞こえたので、ドアを開けようとすると、ドアが開かないように、封筒の詰まった段ボール箱がおいてあるんだ。ローズの仕業だ。僕がドアを開けれないように、ローズが置いたんだ。

その日から、僕の憂鬱が始まった。

もう2度と外には出られない。窓から、外を眺めながら、僕は、いつか猫の猫による猫のための政治が行なわれる時を夢見ているんだ。


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2007年07月13日 | Comment(0) | TrackBack(0)

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僕の好きなもの

poo.gif僕は今までに2回、入院している。人間で言えば尿道結石のような病気らしんだ。それで、ローズは今まで買っていた一袋500円の餌から、一袋4500円の餌に変えてくれたんだ。

クロムに言わせると、餌代に今までの10倍もかかるそうなんだ。10というのは僕の指で間に合う数だからそんなに多くも無いような気がするんだけど「倍」というのは猫には分からないくらい多いことを表す印らしいんだ。毎日の食事がめざしからステーキに変わったくらい贅沢だってクロムは言うんだけど、めざしもステーキも僕にとっては同じくらいにおいしいご馳走なんだけどな。

新しい餌は10倍おいしくなったかというと、正直言って前の餌のほうがおいしかった。でも、病気で、死にそうなくらい痛い思いをしたくないので、僕は今の餌で満足してるんだ。

でも、僕だってたまには、違うものも食べたいなって思うときがある。今まで食べた中で、おいしかったもののベスト5を発表すると。

1位 魚
2位 海苔
3位 干しいも
4位 あんこ
5位 とうもろこし

この間、近所の人が、食品工場で海苔巻きを作るために、ロール上になった、長さが100mもある海苔をプレゼントしてくれたので、海苔だけは、ローズにせがむと何時も食べさせてもらえるんだ。

だけど、魚以外はなかなか食べさせてもらえないんだ。特にあんこはなかなかもらえない。世の中には猫用の缶詰というものがあるらしいんだけど、僕は一度も食べた事がない。

サキは誕生日にケーキとか作ってもらえるんだから、僕にだって誕生日に缶詰食べさせてよって、聞いてみたんだ。そしたら、僕はひらわれて来た子だから、誕生日が分からないって言うんだ。

ローズは僕に猫缶を食べさせてくれる気が無いらしい。

今度、クロムに相談して、僕の誕生日を決めてもらおう。そうしたら、誕生日のお祝いができるので、ローズも嫌とは言わないかもしれない。


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2007年07月16日 | Comment(0) | TrackBack(0)

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「たっぷりで、どっしり」

poo.gifいつものようにローズのベッドで一緒に寝ようと思って、ローズの足の間にはまり込んだんだ。そしたら突然ローズが言ったんだ「プーは本当にたっぷりで、どっしりだね」って。すると、突然クロムが笑い出したんだ。いったい何がおかしいんだか分からない。それで、次の日クロムに聞いてみたんだ。「たっぷりで、どっしりって」どういう事って。そしたら「プーはデブで重いって事だよ」ってクロムが言うんだ。「デブ」って「太ってるって事」って聞くと。「まあ,そういう事だな」って。

ひどいよローズ。「太ってる」っていったらローズだって、僕のことを言えた義理じゃないと思うんだけど、なんでそんなひどい事言うんだろう。さっき鏡を見てきたんだ、確かにおなかの辺りはちょっとだぶついてるけど、顔は子どもの頃と同じように三角形で、決してまん丸じゃない。キャット空中3回転だってやろうと思えば、多分できる。多分・・・ね。僕は、ちょっと悲しい気分になったんだ。大好きなローズが僕にそんな事言うなんて。冬の間はクロムと一緒になって僕の奪い合いをしていたくせに、手のひらを返したような僕に対する仕打ち。ひどすぎる、絶対にひどすぎる。

今日は、いつもなら全部空っぽにするご飯をちょっと残しておこうかと思ったんだけど、気がついたら全部食べちゃってた。悲しくてもお腹はいつもと同じようにすくからね。今日はケンタッキーのフライドチキンも食べちゃった。
夕飯の後、僕が部屋の隅でうつむいていると、クロムがやって来て言うんだ。
「ローズはプーのこと大好きなんだよ、だから、元気だしなよ」って。
「でも、何でローズは僕の事を「たっぷりで、どっしり」なんて言うの」
「それはね、ローズがプーの事を大好きだからだよ」
「でも、どうして」
「プーは森の中にある大きなブナの木を見たことがあるかい」
「あの太くて大きくてこんもりした木」
「そうだよ、あの太くて大きくてこんもりとした木」
「うん、僕はあの木がお気に入りなんだ、雨の日でもあの木の下にいれば濡れないし、暑い日でもあの木の下にいれば涼しいんだ、あの木に下にいるとなんだかとっても落ち着くんだよね」
「プー、あの木もたっぷりで、どっしりしてないかい」
「うーん、そう言われてみれば、たっぷりで、どっしりしてる」
「プーは、あの木の下にいるととっても落ち着くって言っただろ。あの木が「痩せてて、ひょろひょろ」だったらどうだい」
「それじゃ困るな、雨に濡れちゃうし、涼しくないし、落ち着かない」
「たっぷりで、どっしりしているから、あの木の下でプーはとってもリラックスできるんじゃないかな」
「うん、確かにそうかもしれないな」
「ローズはそんな気持ちで、たっぷりで、どっしりって言ったんだと思うよ。あんまり、プーにぴったりの言葉だったから、私も思わず笑ってしまったんだ」
なんだか、クロムにだまされてるような気もするんだけど、そういわれると、たっぷりで、どっしりも悪くないなと思えてきた。
「じゃ、たっぷりで、どっしりでもいいんだね」
「勿論だよ、たっぷりで、どっしりだからプーなんだ」
そうか、僕はたっぷりで、どっしりなんだ。それが僕なんだ。よし、今夜は思いっきりローズの足にもぐりこむぞ。

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2007年07月27日 | Comment(0) | TrackBack(0) |タグ:ネコ

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僕の手

poo.gifクロムとローズが古本屋を始めたきっかけの一つは僕が作ったんだ。

前に、僕が病気になったことを話したけど、みんな覚えているかな。おしっこが出なくなってとっても痛い思いをした事。今思い出すだけでも痛くなってくるとっても、とっても怖い思い出なんだ。
それから、ローズが高い餌を買ってくれたことも話したよね。でも、この高い餌を買うのはあんまりお金持ちじゃないローズとクロムには結構大変な事だったらしいんだ。そこで、クロムが思いついたのが本やレコードを売る事。

クロムは本好きで本を沢山持っていたし、昔聞いていたJAZZとかいう音楽のレコードも一杯持ってたんだ。時々、へんてこりんな音楽を聴いてるなと思ってたんだけど、あれがJAZZだったんだね。

楽天フリマというところで売れた本やレコードのお金で僕の食べ物を買ってくれていたんだ。ところが今はそれが無くなってしまったらしくて、アマゾンとかいう所だけで本を売っているらしいんだ。でもそれがとっても不思議なんだ。僕が知っているアマゾンって言えば、サキの中学校の教科書にのっていた写真で見たんだけど、怖いピラニアとかいう魚が住んでいる大きな川で、周りは木ばっかりだったような気がするんだよね。今住んでるところも木ばっかりの所だし、そんな所にどうしてお客さんが来るのか、僕にはとんと分からない。

「どうしてアマゾンなんかで本が売れるの」ってクロムに聞いてみたんだ。すると、クロムが言うにはアマゾンって言うのは密林の中にあるあのアマゾンじゃないらしいんだ。だからと言って、町の中にあるんでも無いらしい。どこにも無くて、どこにでもある不思議な本やさんらしいんだ。インターネットというものができてからは、砂ばっかりの砂漠にいたって本は売れるんだって言ってた。

「インターネットって何」って聞いたら、くもの巣のように世界中にめぐらされた魔法のひげで、どんな遠くにある物も感じることができるんだって。確かに、僕のひげが地球の裏側まで伸びていたら、地球の裏側にいるネズミだって捕まえる事ができるかもしれない。砂漠のネズミだってアマゾンのネズミだって追いかけられそうな気がする。人間ていうのは、僕みたいな立派なひげは持ってないけど、額だけは野原のように広いから、頭がよく回るんだろうなきっと。

とにかく今は、アマゾンのお陰で僕は病気にならないご飯を食べる事ができるわけなので、くもの巣のようなひげには感謝しなくっちゃいけない。これからはローズやクロムが忙しい時にはお手伝いもしなくっちゃ。

ローズやクロムが僕に向かってよく言うんだ「猫の手もかりたい」ってね。

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2007年07月28日 | Comment(2) | TrackBack(0) |タグ:ネコ

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僕の爪とぎ

poo.gifローズやクロムの爪は平らで、動かないけど、僕の爪は、先っちょが尖ってて、指の中にしまう事ができるんだ。歩いている時はしまっていて、獲物を狙う時は思いっきり伸ばして使うんだ。便利でしょ。こういうところは人間よりも猫のほうが凄いと思うんだ。立派なひげと、立派な爪。大体、人間には尻尾が無いんだから、動物の風上にも置けないような気がする。尻尾が無くて、どうやってハエを追っ払う事ができるんだろう。尻尾でバランスをとらないで、どうやってジャンプするんだろう。そういえばローズやクロムが梁から梁へ飛び移ったりする所を見たことが無いな。尻尾が無いんだからできるわけがないよね。

僕達の爪は良く伸びるんだ、そして、しばらくするとむずがゆくなってくるから爪とぎをするんだ。何度か爪とぎをしてると、古い爪の表面が取れて、中から新しい爪が出てくるだよ。そこで、僕は毎日爪とぎをしてるんだ。ダンボールでできている爪とぎが、1階と2階に一つずつおいてあるんだけど。僕はあんまり使って無い。だって、僕の住んでる家は、壁が木でできてるから、どこでだって爪とぎができるんだ。痒くなったら、壁の角っこのところですぐに爪とぎができるので、僕はこの家がとても気に入ってる。

特に、家中においてある本棚は、柔らかい木でできているので時々端っこの方で爪を研いだりしてるんだ。だからわざわざ爪とぎを用意しなくたっていいと思うんだけど、クロムはどうしても爪とぎを使って欲しいらしいんだ。だから、クロムの前で壁で爪を研ぐと物凄く怒るんだ。確かに家中の壁の角っこがささくれだらけになってるけど、形あるものはいつか無くなるわけで、僕らが爪とぎしなくたって、100年も経てば、この家だってあるかどうかも分からない、だったら、僕達だって生きてるうちに家の壁に想い出を刻み込んだってそんなに悪くは無いと思うんだ。クロムだって僕のことを責めるけど、家のリビングの柱には子供達の成長の記録だとかいって、子供達を立たせて、頭の天辺の辺りの所の柱にキズをつけてるんだよ。僕達の爪とぎの跡の方が確かに目立つ事は事実だけど、そんなに目くじら立てることも無いと思うんだよね。

「五十歩百歩」ってこういう時のためにあるんじゃないかな。

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2007年07月31日 | Comment(0) | TrackBack(0) |タグ: ネコ

Posted by molk at 古本買取「創育の森」|カテゴリープーの独り言

僕の反省

poo.gifクロムが注文を受けた本を発送しようと、本の検品をしていた時の事なんだ。本の背表紙を見ているクロムの体が一瞬固まった。そして、背表紙の下の方をじっと見てる。それから突然僕のほうを見て、「プーの馬鹿野郎」って怒鳴るんだ。僕はびっくりしてローズの後ろに隠れたんだけど、僕の首を捕まえて、僕の目の前にその本の背表紙を持ってきて「見ろ!見ろ!」て叫ぶんだ。仕方が無いから見てみると、本の背表紙の下の方が、まるで猫の爪ででも引っかかれたみたいに破れてる。「プー、お前がやったんだろう、こんな所で爪を研いで。これじゃ、注文していただいたお客様に送る事ができないだろう。どうしてくれるんだ、プー」僕は恐る恐る本の背表紙のキズに僕の爪を当ててみたんだ。「ぴったり」確かに、犯人は僕らしい。

クロムは本を注文してくれたお客さんに「お詫びのメール」を書いている。僕はその間、ローズの後ろに隠れてた。本箱の角で爪を研いでいたときにうっかり、一番端っこにあった本の背表紙にも爪がかかったんだと思うんだけど、気がつかなかったんだ。大事な商品を台無しにして、僕は古本屋の猫としては失格だ。もう、この家には置いてもらえないかもしれないって落ち込んでいたんだ。そしたらクロムがローズに向かって言うんだ「プーは今夜の食事は抜きだからな」
僕は、最初ほっとしたんだ。とりあえず家には置いてもらえそうだ。良かった。でも「食事抜き」。そ、それはちょっと・・・。

夕飯の時、僕のご飯はやっぱり無かった。赤ちゃんの時、ダンボールに入れられて捨てられた時にも1度そんな事があったけど、とっても悲しくなってきたんだ。だって、僕の大好きなご飯が食べられないんだもん。最初は我慢してたんだよ、でも、だんだんお腹がすいてきて、足がふらふらしてくるんだ。これからは絶対にしませんって、ローズの足に擦り寄ってみたんだけど駄目だった。動くとお腹が空くから、ストーブのそばの壁に向かってうつむいていたんだ。でも、だんだん、お腹が空いきて、頭もボーっとして。僕はもうこのまま死んじゃうんじゃないかって思うと、とっても、とっても悲しくなって来るんだ。サキが部屋に戻った。クロムも2階に上がった。ローズも歯を磨いてる。もうみんな寝ちゃうんだな。僕はお腹ぺこぺこで一人ぼっち。きっと、お腹がすきすぎて、明日の朝には天国にいるかもしれない。でも、悪い事をしたんだから、天国じゃなくて地獄かな。どうしよう、地獄にいったらご飯がもらえないってローズに聞いた事がある。死んでもご飯が食べられないなんて、絶対やだ。

とうとう、ローズも2階に上がって寝ちゃった。どうしよう、僕は本当に一人ぼっち。そしたら、目から涙がぽろぽろ落ちてきて、止まらなくなったんだ。のどが渇いたから、水を飲みに行ったんだ。そしたら、そしたら、水の横にご飯が、ご飯が置いてあったんだ!ローズだ、ローズが入れておいてくれたんだ。水を一杯飲んでから、僕は夢中でご飯を食べた。すごく、すごく、おいしいんだ。水を飲んだせいかな、食べながらまた涙がぽろぽろこぼれてくるんだ。でも、涙で濡れたご飯はちょっぴりしょっぱくてどんどん食べられるんだ。お腹が一杯になったら、いつの間にか涙も止まってた。ありがとう、ローズ。もう絶対にしないからね。

サルにだって反省ができるんだからネコの僕にできないはずはないんだ。多分・・・。

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2007年08月01日 | Comment(4) | TrackBack(0) |タグ:ネコ 古本

Posted by molk at 古本買取「創育の森」|カテゴリープーの独り言

僕はプーのままでいる

poo.gifローズとクロムが古本屋さんをやってるので、何かお手伝いできないか僕なりに考えてみたんだ。例えば、シールはがし。クロムが仕入れてくる本には良くシールが貼ってあるんだ。それで、僕の舌でぺろぺろなめればはがすことができるかなと思ったんだけど、濡れるだけではがれなかった。もし、お店をやってるんだったら、招き猫のように、お店に座っている事もできるんだけど、インターネットで本を売ってるからそれもできない。僕って何の役にも立たないみたい。そう思うとちょっぴり悲しくなってくる。
それで、クロムに相談してみたんだ。僕にできる事ないかなって。

「仕事の役にたたなくてもいいんだよプーは」
「でも、古本屋にいて、毎日ローズとクロムが働いてるのを見てると、僕もちょっとお手伝いできないかなって思うんだ」
「でも、プーはお手伝いなんかしなくても、毎日楽しいだろ」
「それは、楽しいけど、時々とっても忙しい時僕に向かって『猫の手も借りたいよ』って言うじゃない」
「そうだね。でも、『猫の手も借りたい』って言うのはとっても忙しいって意味で。本当にプーに手伝ってもらいたいと思って言ってるわけじゃないんだよ」
「じゃ、僕は何の役にも立たないわけ」
「そんな事はないさ。プーは古本屋のお手伝いはできないかも知れないけど、ずいぶん私達の役に立ってるんだよ。前も、話したよね。ブナの木のこと」
「ああ。あのたっぷりで、どっしりの木」
「木って言うのは、家を建てるために使われるだろ。だけどあの木は、杉の木と比べると曲がってて柱なんかにはできないだろう」
「うーん、確かに曲がってて、家を建てるのに役立ちそうも無いな」
「だけど、プーにとっては大切で、大好きなきなんだろう」
「うん、大好き」
「もしあの木がまっすぐで、柱にぴったりの木だったら、もうとっくに切り倒されているだろうね」
「えー。そうなったら大変だ。僕の大好きな木なのに」
「うっかり、人の役にたとうものなら、どんどん利用されて切り倒されてしまうかもしれない。あの木は、柱にできそうもないから切り倒されなかった。そのお陰で、プーはあの木の下にいることができるし、幸せな気分になれるんだよね。牛だって馬だって犬だって、人の役に立つから、昔はずいぶん利用されたもんだよ。だからプーも人の役にたとうなんて無理に思わなくてもいいんだよ。人の役にたつときは自然に役に立ってるものさ。プーが家にいるから、ローズもサキも僕もずいぶん心が癒されてるんだよ。チップは、まるで、あのブナの木みたいに僕達にとっては大切な宝物なんだ」
「へー。僕とブナの木は役に立たないけど、役に立ってるんだ」
「そうだよ、プー。この世の中に存在するものは何であれ誰かの役に立ってるものさ。それが目立つか目立たないかの違いだけ。あんまり目だって、お金儲けの役に立つものは、みんなが奪い合い、しまいには無くなってしまうかも知れない。そのために、この地球上から消えていきそうな生き物もずいぶんいるんだ。」
「そうか、じゃ僕は古本屋さんの役に立たなくてもいいんだね。」
「そうだよ。プーは私達のそばにいるだけでいいんだよ。それがプーのお仕事さ。プーでいることがプーのお仕事なんだ」
「分かった。じゃ僕はこれからもプーのままでいることにする」

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2007年08月02日 | Comment(0) | TrackBack(0) |タグ:ネコ 無用の用