専門書買取_石川県金沢市

今月上旬に古本出張買取の依頼を受けていたのですが。
申し込みされたお客様がインフルエンザにかかってしまい。昨日、またまた、金沢に行ってきました。
大学院で源氏物語を研究されていたとの事で、源氏物語やその研究書が中心の買取となりました。中には明治時代の書籍等もあり驚きです。
「源氏物語」だけでも、6種類。絶版の本などは国会図書館等へ行き、コピーし、綺麗に製本されていました。ご自分でコピーされた資料だけでも、ダンボールに2箱はあります。さすがにコピーされたものは、貴重なものではありますが、売るわけにはいかないので、値段をつけるわけにはできませんが、源氏物語の世界に深くのめりこんでおられたのだなと、査定をしながら感慨深いものがありました。
お客様は何件かの古本屋さんに電話されたみたいです。
「古本やさんて必ず部屋が何階にあるか聞くんですよね。2階ですというと、電話の向こうで、あからさまにため息をつく古本屋さんがいて驚きましたよ。本を運ぶのも古本屋の仕事の一部なのにがっかりしました」
「創育の森さんは本を大切に扱ってくださるような気がしたんで、お宅に決めたんですよ」
最初の言葉にどきりとしてしまいました。
部屋が何階にあるかは古本屋にとってはやはり重要な事で、階数によって作業時間が違ってきます。更に、老齢化した古本屋の主人にとっては、階数によって疲労度が指数関数的に増えてきます。4階ともなると車に荷物を積んだ後しばらく身動きができなることも。
最近は、私のことが心配なのか店主のローズも一緒についてきてくれるようになりました。ですから最近の買取は快適です。
40分ほどで査定が終わり、引き取りも含めて300冊程度の買取でしたが、目一杯の値段を付けさせていただきました。
素晴らしい本をありがとうございました。

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