十日町小嶋屋総本店でへぎそば

20150422141938149.jpg所々残雪が残る田んぼ道に入ったら直ぐに大きな水車が見えたら、其処が小嶋屋総本店だ。店内は、和風モダンと言うのだろうか、照明にまで心が配られた、落ち着ける、癒しの空間になっている。カウンター席に案内されて、席に着くと、冷たい蕎麦茶が運ばれてくる。春の陽気で、乾いた喉に染み渡る。ホッとする瞬間だ。すりこき、からし、たっぷり刻みネギが入った朱塗りの器。すりこぎで、ゴマをする。香ばしい香りがたち食欲をそそられる。からしもデコレーションの金口から搾り出されたように筋が入っておしゃれな風体だ。昔、十日町でワサビが取れない頃からの習慣らしい。でも、ここはワサビで頂きたかった。
20150422140820158.jpg贅沢なもてなし空間の中で蕎麦を待つ。そばつゆは他の店より濃く、少なめ。やってきた蕎麦はつるっと口に収まるが、しっかりとした存在感がある。量も比較的多めでうれしくなる。最後の蕎麦湯が出てきた。レギュラーサイズでたっぷり入っている。ゆず七味を入れて飲む方法を教えてもらい、ゆずの香りを楽しんだ。700円のへぎ蕎麦を食べにきたのだが、値段以上のもてなしと十分な味だった。小嶋屋総本店は誰でも気軽に立ち寄れる寄れる最高のへぎ蕎麦処としてお勧めできる。午後5時を過ぎて少しずつ店がにぎやかになってきた。そろそろ、お暇しよう。

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