古本屋は20代の時の夢の実現だったのか、マジ?

先月数十年ぶりに友達に会ってきた
毎年年賀状を交わすだけになっていた遠い昔の友達
22歳の時始めて見た彼の屈託の無い笑顔
彼と彼女の結婚式の司会をやった時に食べた杏仁豆腐
彼女の運転するステップバンの後部座席に伝わる路面
二人にできた双子の赤ちゃんの尖がった頭
記憶の断片と感触だけが強烈に残っている
具体的に何をしたのかはまったく思い出せない遠い昔の友達
そんな友達に会ってきた
昨年の年賀状に「立山連峰を越えて会いにい行きたい」と書いてあった。
その言葉に無性に心が動かされて、今年の年賀状に「会いに行くぞ」と書いた。ついでにこのブログのURLも書き足した
ブログに彼と彼女からの書き込みがあった
そして僕は彼と彼女の元へ向かった
夕方昔の友達の会社の前で、車をとめて昔の友達を待った
会社の門から一人のサラリーマンが出てきた。白髪頭の管理職っぽいおじさん。違うだろうなと思った時に、白髪のおじさんが手を振った。僕はもう一度しっかりおじさんの顔を見つめ直した。白髪の下には屈託の無い笑顔。白髪の中年男は僕の昔の友達だった。
そういう昔の友達を車で待っていた僕の髪の毛も真っ白だ。後で二人して大いに笑ってしまった。時は確実に流れている。
数十年の時の流れは人も変えてしまうだろう。昔の友達は今も友達なんだろうか。そんな事を頭の片隅に抱えていた僕はその白髪頭の友達の家に3泊もしてしまった。
数十年の歳月が一瞬の事のように感じられ、話は尽きなかった。彼と彼女は今でも友達だった。尖がり頭の双子もすっかり青年に変貌していた。
その時、僕は友達に驚くべき事を教えてもらった。
将来古本屋をやりたい。20代前半の僕が友達に語っていたと言うのだ。
そんな事は僕の頭をいくら揺さぶっても出てこない。でも、僕がそう言っていたのだと友達が言う。
僕が古本屋をはじめたのは、偶然の事だ。生きるためにそれ以外の道が無かったからはじめたことだ。僕はずっとそう思っていた。
数十年前に僕が思っていたことが、意図せずして実現している。マジ?
「強く心に描いた事は、あきらめなければ必ず実現する」
そんな言葉は、プラス思考のハウツー本に良く書いてある言葉だが。
僕の場合は絶対古本屋になろうと強く心に描いた記憶もないし、そのために努力した事もない。
でも、不思議な事に20代の時の夢が実現している。
意識下に眠る若い頃の夢が覚めることなく、意識の下で夢として生き延びていたのだろうか。そして、それが意識下で僕の運命の追分を方向づけていたのだろうか。
確かな事は今僕が古本屋をやっているという事実。
不思議という言葉しか見つからない。

コメント

  1. ヒディン より:

    凄い話しですね~。
    僕は27の頃、18の奥さんを貰ったのですが、結婚してから気付いたんです。
    そういえば、中学生くらいの頃、10才くらい年下の女と結婚したいと強く願っていた事を。
    なんか、若い嫁いたらカッコイイ的な発想だったんだと思いますが…強く思えば、というか、思った事すら忘れてましたが、気付いたら叶ってたんです。
    klomさんの素敵な話しを茶化すような書き込みになってしまいました(笑)

  2. klom より:

    10才くらい年下の女性と結婚されたとは、うらやましい限りですね。
    願望っていうのは、本人が忘れてしまっても、どこか心の中に眠っているのかもしれませんね。あまり、変な願望が残っていても困りますが。

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