入湯料が1000円もする温泉にはまだ入った事がない。
この温泉の入湯料1000円。でも、午後5時からは600円に。
今日は珍しく5時過ぎに到着。まだ空が明るい。
駐車場はたぶん300台は停まれるぐらいの大きさ。建物も、和風なスーパー銭湯といったところ。比較的新しくきれいだ。受付でタオルの入ったバッグをもらい男湯へ向かうが、中は完全にスーパー銭湯だ。食堂から休憩所、テレビの視聴室、あかすり等々。昨日まで入ってきた共同浴場とは全く別世界。天国といってもいいかもしれない。鍵付きのロッカーに着替えを入れて浴場へ。右手に洗い場、仕切りもついていて18人程度で利用できる。真ん中にお湯が流れる石のベンチ。左手にはサウナ、水風呂、ハーブ風呂。奥は湯舟が2つに仕切られ、右は42度程度の湯温で20人程度が入れる内湯、左は4人定員のぬる湯。
左奥から露天風呂に出ることができる。露天は手前から30人、20人、10人、4人定員ぐらいの露天風呂が少しづつぬるくなりながら4段に渡って続いている。4人の露天は寝湯になっている。そして寝湯の向こう側に鉱質のたたきがあり寝転がることができる。その他、一人用の丸い湯舟が3つ。深くなった露天風呂もある。降雪に備えて一部屋根がついているが、解放感は十分だ。人口の庭田が周囲に緑もある。ぬるめのお湯でゆっくりくつろげる。いつまでもいたいと思わせるいいお湯だ。源泉かけ流し、無加水、加温。無色透明の薄い塩化物泉だが、硫黄の匂いがする。ほのかな硫黄の香りがこの温泉の大きな癒しの要素になっている。
元は単純硫黄温泉だった。数度の地震後に成分が変化して、含硫黄-ナトリウム-塩化物。そしてあの東日本大震災後は硫黄成分がさらに減り、ナトリウム-カルシウム-塩化物泉となった。硫黄の文字は消えてしまったが、硫黄臭もあり、硫黄泉の味わいが十分楽しめる。
温泉に向かう途中で、夕日が弥彦山の向こうに沈んでいった。露天に出ると、まだ青さが残る夕暮れの空に新月が見え、少しづつ山の向こうに消えていく。虫の声が露天を包み、横になっているうちに、うとうととしてしまった。新月は沈み、夜空には星が輝いている。また、うとうととまどろむ。気が付くと2時間近く過ぎている。雲が出て星が消えた。そろそろあがることに。
営業時間 午前10時~午後10時(受付は9時15分まで)
定休日 年に5回程度
料金 1000円(平日午後5時以降600円)
施設 5
泉質 4 ナトリウム-カルシウム-塩化物泉(低張性 アルカリ性 高温泉) 加温 かけ流し
露天 5