伊那、飯田周辺はこれで3回目。良い日帰り温泉はないものかと思いながらそのままになっていた。諏訪には温泉の共同湯、日帰り温泉はあるが、あつ湯が多く、ぬる湯ごのみの私にはちょっと辛い。箕輪温泉みはらしの湯がいいらしいと確認できたが、1,3,5火曜が休み。そこで、152号線で茅野へぬける途中にある高遠温泉さくらの湯へ向かうことに。事前にネットで調べたら、塩素臭がするとの記述。温泉好きにとってこの塩素臭ほどがっかりするものはないので不安を抱えながら、暗くなった152号線を走る、結構道路工事で足止めされる。高遠の街並みに入って、さくらの湯の標識を左折、すぐにまた標識があり、さらに左折して、狭い道を登る。広い駐車場と明かりが見える大きい建物があったので車を止めて、温泉セットを抱えて建物へ。入口に立つと正面には本棚と大量の本。図書館みたいな温泉だな。複合施設かな、と思って中に入る。どう見ても図書館にしか見えない。変だ。すいませーんと声をかけてみる。
「こちらさくらの湯ですか」
「いいえ、図書館ですよ」
さくらの湯はそこから200mほど登ったところにあった。車を駐車場に止めて。温泉セットを抱えて、いざ温泉へ。確かに、そこは温泉だった。
補助金で建てられた良くある村の温泉施設。600円の入浴券を自動販売機で買って。フロントの男性に渡して男風呂へ。着替え室にはコインロッカーとかご。かごに服を脱いで、がらりと浴槽のドアを開ける。塩素臭はしない。」良かった。手前が6人程度の洗い場。打たせ湯。奥が20人は入れる長方形の浴室。端のほうにジェットが出る寝湯が二か所。内湯の奥に、露天に続くドアがある。内湯からかけ湯を汲んで体を慣らし、露天風呂へ、先客2名。ゆったり定員は4人程度か。41度程度のぬる湯。PH9.75の数字に見合う、手ごたえのあるぬめり感。ううーん素晴らしい。暗くてよくわからないが、さくらの木が見える。山も見えるかもしれない。
単純温泉で成分はほとんどない。できれば避けたいところだが、このぬめり感は入ってみないと分からない。自宅の近くにある温泉もぬめり感が多少あるが、ここは手ごたえ十分。東御市の「道の駅みまき」から少し小諸方面に向かった処にある、ぬめり一押し温泉、布引観音温泉には負けますが、なかなかのもの。
今度は春に、桜、山、ぬめりの三拍子を味わってみたい。
施設 3
泉質 5
露天 3 夜だったので展望等」不明だが解放感は普通にある。